★はじめに
北海道の道南海域や太平洋沖、積丹沖では地域によって最盛期にバラつきはあるものの、
1月から4月にかけてオフショアでのサクラマスジギングが盛んになっている。
元々、ショアでの人気魚種もあってか年々、サクラマスジギングの人口が増えており、
1月や下旬から2月上旬は氷点下10℃を下がることもあり、真冬の一番寒い時期ではあるものの、釣り人の「人気魚種」に対する熱は上昇している。
また、道内で流行っているブリジギングに使う道具でも併用はできる為、人口が増えたのも要因と言える。
今回、筆者の釣行記ではないが、釣り仲間のとしやさんの娘さん「シュナ」ちゃんが恐らく小学生で日本初と思われる
キングサーモンを手にした釣行記を紹介したく文章にしました。
サクラマスも好釣果だったので筆者も行きたかった釣行記でした汗
2020年2月29日(土曜日)
北海道の道南方面では正月明け辺りからサクラマスが釣れ始めるが、今年はどういうわけか遅く好調を首を長くして待っていた。
2月の下旬に好調な話が入った為、うるう日に出撃した。
場所は函館市の旧茅部(かやべ)地区。
普段、自分も釣っているサクラマスの引きや釣れた感動を子供たちにも味わって欲しく、知人の漁師さんにお願いし、仲間たちと尾札部沖へ7時に出港。
船を走らせること10分ほどでポイントに到着。
キングサーモンは道南海域、太平洋沖で年にごくわずかしか上がらず、その非常に低い確率を¨頭の片隅¨に置きつつ、
メインターゲットのサクラマスを狙いにジグやバケ(北海道でサクラマスやヒラメを狙うための伝統的な釣法で針は10本ほど、詳しくは「バケ釣り 仕掛け」等で検索)を投入。
★コンスタントに釣れるサクラマス!
この日は東の風が吹いていて多少のウネリを伴い、風的には子供たちには決して良い状況ではないが、
初めてのサクラマスを釣りたい子供たちの気合を感じつつ、子供たちのタックルの準備をした後に自分はバケで、
子供たちはライトタックルのジギングで狙っていくことにした。
水深は60メートル程度で子供たちにはラインの色で指示して竿を振ってもらい、早速、近隣の船で上がった報告があり期待が高まる。
水深は50メートル程との事。そうしている間に同船者にブラックゼブラグローのジグでファーストヒット!
水深は38メートルで良型をキャッチ!
その後、自分にも掛り、同じく良型をキャッチ!
隣の船も順調に釣れているそうで本数を重ねていくうちにシュナちゃんにヒット!(前編12:16分参照)
レインボーカラーのジグで掛かったサクラマスを慎重にやり取りした末、初キャッチ!
喜びに浸かっていたが、事件はここから始まることになった。
★キングサーモンとの難戦
本戦の前に実はキングサーモンと思われる魚がシュナちゃんに掛かったがすぐに外れてしまう。(後編2:58分参照)
しかし、この現象はもう一度起こることになる。
2度目の現象が起こるまでの間、船内でサクラマスはコンスタントに上がっていた。
シュナちゃんはロッドを大きくあおるように誘い、リールは巻かないスタイルで狙うと突然重みが掛かる。(後編5:37分参照)
慌てないよう見守りながら上げているとドラグが激しく鳴り始め、20秒近く走られてしまう。
先程、キャッチしたサクラマスとのファイトとは様子が明らかに違い、自分がフォローしつつも糸の放出が止まらない。
最初はスレかな?と感じていたが、いくらスレとはいえリールを巻いてもドラグ音が鳴りやまず何か変だなと感じ始める。
しかし、それでもドラグが出されてしまい、鳴りやんだ時に巻き上げてだいぶ浮いてきたが、中々巻けないこともあった。
魚の方もだいぶ疲れてきたようで、浮き上がった魚体を見て¨頭の片隅¨に置いていたものが確信した瞬間、興奮が沸き上がる。
無事、ランディングに成功し自分が釣ったかのように雄叫びを上げてから計測。
キングサーモンサイズの90センチ、重量は9、2キロ
ヒットしたジグはAkクラフト キャンディーカラー150g
娘に超えられてしまい、そしてもう超えることはないだろうと感じた1本。
もう2度と訪れないだろうと思われる釣行だった。
サクラマスも4人で船中20本と好釣果で帰港となった。(写真の本数と同船者の釣果の合計)
サクラマスも良型でなかなかの体高だが、それが小型に見えるほどのキングサーモンの圧倒的な存在感。
筆者も動画を拝見したが、中々リールが巻けず何度もドラグを出されるキングサーモンとのファイトは鳥肌が立ち、
無事ランディングに成功したときは感動ものだった。一度でいいからこういった体験してみたいものである。
↑ ↑ ↑ 解 体 動 画 ↑ ↑ ↑
★キングサーモンを食べてみた
ここからは筆者の感想です。
早速、仲間たちとキングサーモンを食べました(^.^)
丁度、サクラマスの刺身も出たので比較も出来た為、脂の乗り具合も堪能。
先ずは、食べ慣れているサクラマスを味わい、次にキングサーモンを頂く。
サクラマスも十分脂が乗っている魚だが、それを上書きして消すような感じの強い脂で、
もう1回サクラマスを食べると物足りなく感じるほどだった。
何切れか食べると重たくなり、酢飯が欲しくなってしまうほどだった。
キングサーモンのハラミ10だとしたら
・キングサーモンハラミ以外:8
・サクラマス:4~5
・トラウトサーモン:2
です。
とにかく希少で貴重な魚を味わいました(^^)